<加舎白雄「四季のうたメロディー装置」設置>

2003年 4月13日(日)

…小山章三先生が作曲 上田グローリア合唱団が演奏…


江戸中期の俳人で上田ゆかりの加舎白雄(かやしらお)をしのぶ顕彰保存会は
白雄の句に曲を乗せて流す「四季のうたメロディー装置」を
上田市の上田城跡公園前にある白雄の句碑に設置しました。

装置は、公園を訪れる観光客らが白雄の句に親しみ、
魅力を理解してもらおうと企画したもので、
曲は白雄の句の中から季節ごとの代表作四句を
上田市上丸子の俳人竹中龍青先生(平成23年没)が選び、
混声合唱曲「加舎白雄四季の秀句」として
上田グローリア合唱団が演奏したものです。
装置は、ボタンを押すと四句が順次流れる仕組みです。

同保存会は 0268−25−5555


  
<加舎白雄「四季の秀句」>

 ひと恋し火とぼしころを桜ちる
 (ひとこいし ひとぼしころを さくらちる)
 
 さうぶ湯やさうぶ寄
くる乳のあたり (さうぶゆや さうぶよりくる ちのあたり) 
          さうぶは菖蒲
のこと

 
                                        
 名月や眼
ふさげば海と山 (めいげつや まなこふさげば うみとやま)
 
 捨てられぬものはこころよ冬籠
 (すてられぬ ものはこころよ ふゆごもり)

  

  上田にお寄りの際は是非お立ち寄り下さい。

白雄の句碑
上 右側ポストのような形の物が演奏装置
下 句碑手前の白雄の句


加舎白雄(かやしらお)
白雄(1738〜1791)は本名を加舎吉春といい、与謝蕪村とならび称される天明時代の俳人である。
元文3年、上田藩士の次男として江戸深川に生まれ、鳥酔(ちょうすい)、烏明(うめい)に俳諧を学んで
芭蕉俳諧の復興、定着に生涯を掛けた。上田は白雄のふるさとであるばかりでなく、俳人としての出発を
この地で飾り、広く信州の庶民文化を啓発した。碑は加舎白雄顕彰保存会が平成2年に建てたものである。